2014年11月7日金曜日

フードメーカーの獣医師として

療法食が発売されたことをきっかけに、動物病院へ訪問する機会が
増えました。

先日は、千葉県獣医師会へ行ってまいりました。
恐る恐る・・・ドキドキ、緊張しました。

なぜかと言いますと、大先輩とか大御所の大先生方が大勢
いらっしゃるからです。

そこで、なんと
卒業から何十年ぶり??
大学時代の後輩が私の顔を見つけ、背後から旧姓を呼んでいたのです。

そして以前からバンガードのお客様に伺っていた、「最新医療をおこなっている
注目の動物病院」の院長先生になっておりました。

獣医医療も専門医やホームドクターと分かれ、大きく変わりつつある過渡期にあると
思われます。
一生懸命、頑張っておられる最前線の先生たちに接することで、自分も大きな刺激を
受けられます。無力さも痛感しますが・・・。

日々、刻々と進化をとげる栄養学も含め、勉強しつづける重要性を改めて感じています。







2014年10月1日水曜日

季節の変わり目に注意

今年の夏は皆様はどんな風に過ごされたでしょうか?

私の部屋にはクーラーは付いてないので、クーラーなしで
夏の夜を過ごしました。

でも今年は寝苦しいと感じた夜はほとんどなかったです。

その代わり、最近は夜中寒い!! と感じて目が覚めることがあります。
熟睡を妨げるし、必ず翌日は調子がよくないですね。

昼と夜の温度差があり、下痢~軟便気味というワンちゃんの
相談が増えております。
「秋バテ」という状態に近い子もみかけられます。

この時期は「体温を高める」、「お腹を冷やさない」よう心掛けてください。

2014年9月5日金曜日

免疫力をつけよう♪

近年、さかんに「免疫力をアップさせる」「100歳まで病気にならないスーパー免疫力」など
「免疫力」というキーワードがたくさん取り上げられています。

この「免疫力」とは何でしょう?
様々な外敵から自分の身体を自分で守る力、それが免疫力です。

この免疫力は、残念ながら加齢やストレスなどでパワーダウンしてしまいます。
免疫力が低下すると、風邪や感染症、ガンなどの病気にかかりやすくなります。
反対に免疫力が十分に働いていると病気にもかかりにくくなります。

つまり、免疫力が元気な身体を支えているのです。

では、免疫力を高めなくちゃ!!となりますよね。
免疫力アップのカギは「日々の運動」そして「毎日の食事」の内容が大切です。

9月10日発売「フェカリス1000」は、ずばり免疫力をアップさせるサプリごはんです。
自己免疫力を高めて、元気で楽しく長生きしたいですね♪


2014年8月11日月曜日

すりおろしただけのりんご

ナチュラルハーベストて゛は、りんごをすりおろしただけの「シルキーアップル」という商品があります。
私の生まれ育った田舎は、青森県でりんごは毎日のように食べておりました。
そして大人になった今でも、りんごは私の食卓には欠かせません。

そんな私が「シルキーアップル」を開発しました。
便秘の子には便を軟らかくしてくれ、軟らかい便の子には適度な便に水分量を調節してくれます。
 ヨーロッパでは、毎日1個のりんごは医者しらず
といわれています。

発売の当初は、「なんだ、りんごをすりおろしただけなんて・・・」と言われたこともありました。
時間はかかりましたが、今ではこんな暑い夏場には冷やしてアイスにしたり、凍らせた
シルキーアップルを水に溶かしてりんごジュースにしたりと「シルキーアップル」ファンのお客様が
様々な使い方を工夫してくれる商品に育ちました。

しかし、すりおろしりんごの繊維質が袋をシーラーする際に邪魔をしてしまうというトラブルに
見舞われ、商品を継続できない状態を余儀なくされております。

現在、まだ後継商品は作れていないため、発売のめどはたっておりません。

さらに使いやすい「シルキーアップル」の開発をめざしてがんばります。




2014年6月23日月曜日

一緒に暮らせる幸せについて

1ヶ月ほど前、バンガードに新しいワンコが仲間入りしました。
9歳になるフレンチ・ブルのアビちゃんです。

会社から30分ほどのところに、事情があり一緒に暮らせなくなったワンコを
長期で預かる老犬ホームがあります。

そこでアビちゃんは数年暮らしていました。
私たちが初めて会ったのはホームを訪問した昨年の4月になります。
どうしてもアビの顔が忘れられず、オーナーさんから譲り受け、
今はバンガードで暮らしています。

アビはもちろん、オーナーさんも一緒に暮らせない事が辛かったと思います。

今、私は2頭の大型犬と6頭の猫と暮らしています。
犬たちは7歳を過ぎた頃から、日に日に老いを感じるようになりました。
猫たちは個性が各々強く、そのうちの1頭がどうしても他の猫たちと仲良くできず、
一番の心配の種です。

今はこの子たちが一日でも楽しく幸せに暮らせるよう、商品を開発するときも
一番に考えてしまいます。

(人間ができていないので)泥で家の中を汚されたりとか、些細なことでもちょっと
イラッとすることもありますが、この生活が私に与えてくれる幸せを改めて感じました。



2014年5月21日水曜日

乳酸菌の可能性

療法食を手掛けるようになって、「自己免疫力」の効果をさらに
期待しています。

「健康は腸から」という言葉があるように、免疫力と腸の関係は
 深く、その腸内関係を整える役割をするのが乳酸菌です。

おもしろいことに、乳酸菌が小腸にある免疫器官パイエル板に働く作用は、
生きている乳酸菌より死んだ乳酸菌の方が3倍も効力があるそうです。

乳酸菌にもいろいろ種類があり、効果はいろいろで、また個人差もあるようです。

私は軟便になるけど、他の人では風邪を引きにくくなった、など評価が
様々なのはその理由らしいです。

近年の研究では、抗生物質の代替えに乳酸菌を投与するという治療法も
現実化しそうです。

そして、超健康体の犬から分離した乳酸菌がいろいろとラインナップして、
自己にあった乳酸菌を選択する、という時代もくるかもしれません。




2014年4月28日月曜日

車でのおでかけ

いよいよGWですね。
ワンちゃんと一緒に車でのお出かけも増えますね。

せっかくの楽しいお出かけも、車に弱いワンちゃんにとっては
ブルーなイベントになってしまう可能性もあります。

まず車の振動を最小限に抑えるために、サイズのあったケージを
必ず使用しましょう。
自分の足でバランスをとって揺れていると緊張感が
どんどん増してきて逆効果になりがちです。

さらに、途中にはこまめな休憩が必要です。

車に乗せる前の食事は、2時間前には済ませましょう。
いつもより軽めがいいと思います。

言うまでもなく、急ブレーキや急カーブはダメです。
なめらかに、すべるようなセーフティードライブを心がけてください。

楽しいお出かけを・・・


2014年4月18日金曜日

動物病院の専門化

昨年末より「結石ケア用」「腎臓ケア用」「スキン&コート用」3種の療法食の発売が始まって
毎週数件の動物病院を新規訪問しております。
いろいろな獣医師の先生とお話しする機会が増えました。

新しい獣医界の流れとして人の病院のように専門化、高度化がここ数年で急激に加速しています。
 
獣医師10名以上で各科の担当医がいる病院も増えてきましたね。
病気ごとに行く病院や獣医師を選ぶことができるのです。

私たちが具合が悪くなったときと同様に、まずいつもいくかかりつけのホームドクターに
診察してもらって、必要であればさらに専門医に診察してもらうことも可能になります。

専門医にきちんと検査・治療してもらう安心感がありますが、基本は普段の様子を
一番知っているホームドクターとの日々のコミュニケーションが重要です。

2014年3月20日木曜日

フードを吐くというトラブル

健康相談の中で、フードを食べて短時間で
嘔吐してしまうというトラブルがあります。

食後すぐに食べたフードを吐き出す場合は、「嘔吐」ではなく
「吐出(としゅつ)」であると考えます。

また、咳をしたはずみに食べ物が出てくる場合も考えられます。

犬や猫は胃の入口の噴門括約筋という筋肉が緩いので
吐き戻しやすい傾向があります。

食べてから時間が短い、吐き戻した後ケロッとしているなどの場合は
一過性の病的なものではないのでそんなに心配はいりません。

しかし、1回だけでなく繰り返す場合には、食道などの病気も
隠されているので動物病院へご相談ください。









2014年3月5日水曜日

涙やけの対策

ワンちゃんのトラブルの中で、「病気じゃないけど困る」ものに
「涙やけ」があります。


まず機能的に涙管に不具合がないか、動物病院で診察を受けましょう。
でも、特に問題がない・・・というワンちゃんがほとんどだと思います。


涙やけの原因は残念ながら今のところ、大変難しく、複雑かつ不明です。
しかし目のまわり以外にも、口のまわり、手足などに変色が見られた場合は、
もしかすると体液のpHに問題があるかもしれません。
結石用に開発した「フラックス」で、涙やけが少なくなったとのお声もいただきます。
「結石体質のワンちゃんに涙やけが多い???」かどうかは、ただいま研究中ですが、
ひょっとしたら何か関係があるのかもしれません。


まずできることとして、涙がたまる目の下の洗浄を始めましょう。
涙の流れる通り道にバクテリアが繁殖して涙やけを起こします。
薬局で市販されている個包装の洗浄綿がおすすめです。









2014年2月19日水曜日

膵臓のトラブルが増えています

腎臓病、皮膚病、結石症の療法食を発売したおかげで
いろいろな病気の問い合わせが更に増えております。


特に気になるのが、膵炎で油ものを制限しなくてはならないという
お客様が多いことです。
脂肪の少ないフードやオヤツを求められて、お問い合わせをいただきます。


原因は複雑で難しいのですが、膵炎の6割の原因は「高脂肪食」と言われています。
痩せていてもなりますが、普段から高カロリー食を与えられ、運動不足であれば
膵炎のリスクは更に高まります。


昔から言われている「粗食」が見直されています。
でも粗食って、なんか勘違いされているかも・・・。
粗食とは貧しい食事の意味ではありません。
腹八分目、過度な栄養過多に陥らない食事を意味しています。
でも粗食という漢字がよくないかもしれませんね。


新しい言い方を考えます。











2014年1月28日火曜日

オゾンガス治療の可能性

先日、ある動物病院を訪問した際に、被毛がサラサラな
手触りのよいゴールデンレトリバーさんを発見。

飼い主さんに伺うと、お尻からオゾンガスを注入する「オゾン療法」の結果だそうです。
皮膚の発疹や赤みの軽減、そして驚くことに耳の中の耳垢で困っていたのが、
今は大変きれいに保てていると喜んでいらっしゃいました。

お尻にガス注入と進んでいるとは私は知りませんでした。
オゾン療法は皮膚炎、感染症、がん、椎間板ヘルニアなど様々な病気に使われています。
免疫を高めたり、痛みに対してもの軽減が期待できるそうです。

治療方法としても簡単なので、耳が味噌発酵している我が家のゴンちゃん(ラブラドール)
にも試してみようと思います。


2014年1月14日火曜日

今年は可能性の追求

昨年春よりハーベストのお客様のためのドッグランを
オープンいたしました。このおかげで以前よりお客様と直接お会いして
お話を伺う機会が増えました。

「うちの子はドッグランでは全然走らない、遊ばないから・・・」とおっしゃる飼い主さんが
多いことにビックリします。

先日もフードの相談にお見えになったお客様にドッグランをいっしょにおススメしたら、
「今までドッグランで10分といたことがない」とのこと。

実際、初めて当社ドッグランにいらっしゃいましたが、「さぁ、どうぞ」とリードを放しても、飼い主さんの後ろにぴったりと隠れやっぱり・・・なムード。

ところが、私と飼い主さんで病気の話に夢中になっていた15分後には、そのワンちゃんは姿も見えないほど奥の奥まで一人で走っていってました。

そのワンちゃんは、環境にちょっと慣れるまで時間がかかるだけだったのです。


これは躾、フードの選択、病院での治療など様々な場面にかかわってきます。
「うちの子は〇〇だから・・・」と決めてかからず、可能性をもっと引き出して
あげる気づきが必要ですね。




2014年1月7日火曜日

あけましておめでとうございます

新年、あけましておめでとうございます。

今年もいろいろとアドバイスしていきたいと思います♪

今年もどうぞよろしくお願い致します。